2012年11月7日水曜日

NW-F806 を、高音質Android端末として使う2

NW-F800 シリーズの話、その3。

もともと、NW-F806 購入の動機が、ケーブル繋ぐのがめんどくさい、だったりするので、Wi-Fi 経由でやりくりする話。


プレイリストの話。


Media Go で作ったプレイリストは、エクスプローラーで見ると、

ライブラリ > ミュージック > マイ ミュージック > Playlists > Media Go

フォルダあたりに m3u8 拡張子で保存されてると思う。(Windows7 の場合。他のは、どっか対応するフォルダに有るだろう)

これを、そのまま、NW-F806 の、/mnt/sdcard/Music ディレクトリに放り込んでも役にたたない。

プレイリストをメモ帳で開いてみれば判るが、絶対アドレスで指定してある。
そんなディレクトリは、NW-F806 側に存在しないんだから、動かないのは当然だ。

なので、適当に変換してやれば動くだろう。と言う事で、ちょっと調べてみた。

前述の『アニメタル・マラソン』を例にとると…

#EXTM3U
#EXTINF:63,アニメタルのテーマ
\\…NAS…\…NAS上のディレクトリ…\アニメタル\アニメタル・マラソン\01 アニメタルのテーマ.flac
#EXTINF:44,ガッチャマンの歌
\\…NAS…\…NAS上のディレクトリ…\アニメタル\アニメタル・マラソン\02 ガッチャマンの歌.flac


これを、F806 側のファイル構成が
/mnt/sdcard/Music/アニメタル/アニメタル・マラソン/*.flac
になっているとして。

#EXTM3U
#EXTINF:63,アニメタルのテーマ
アニメタル\アニメタル・マラソン\01 アニメタルのテーマ.flac
#EXTINF:44,ガッチャマンの歌
アニメタル\アニメタル・マラソン\02 ガッチャマンの歌.flac


に変更して、/mnt/sdcard/Music ディレクトリに放り込んで、データベースを更新すれば、使える様になる(はず)。ブログ上は、バックスラッシュ(\)で表示されてるけど、メモ帳なんかだと、円(¥)表示。あぁ、めんどくさい。

エンコード、改行は、utf8 crlf で問題無かったんで、適当なエディタで書き換えてやれば大丈夫そうだ。とりあえずメモ帳でも大丈夫だった。

ただ、12月のアップデートで、プレイリスト作成機能が追加されるそうだから、まぁ、どうでも良いか…。

参考 : http://en.wikipedia.org/wiki/M3U

ケーブルで繋いで転送してやれば、プレイリストも変換されて転送されるんだけどね…。


曲本体の話。


PC側で、転送操作をする。

AirDroid って言うアプリを、NW-F806 にインストール。後は指示通り、PC側のブラウザでアドレスにアクセスしてやるだけ。操作は直感的なんで、やれば判る。

常用してる Firefox だと、ファイル単位でしか転送できない。Chrome だとフォルダ単位で転送できるんで、この為だけに Chrome をインストールした。

リッピング直後なんかで、PC が稼動してる時には、こっちで。


NW-F806側で、転送操作する。


PC 起動して無くても、NAS に曲本体が有るんで、追加したり、入れ替えたりの用には、NW-F806 で。

AntTek Explorer (File Manager) と、AntTek SMB Client を入れてやる。これで、NAS に、SMB経由でアクセスできるんで、単純にファイル転送できる。


さらば、ケーブルよ。充電は、まぁ、しゃあない。



2012年11月6日火曜日

NW-F806 を、高音質Android端末として使う

NW-F800 シリーズの話、その2。

取り合えず、WALKMAN で有るところの NW-F806を、WALKMAN として使ってみたが、NW-A856 と比べて、音が良くなった(重要だけど…)以外は、操作性は悪くなったし、結局ケーブルを繋がなきゃならないしで、特に有り難味無し。

なので、高音質 Android 端末として使うべく、いろいろ入れてみる。

まずは、気休めでは有るが、セキュリティアプリを。
他の Android 端末にもいれている Lookout を入れる。

が、導入できず…。

『アカウントのデバイスが多すぎます。https://www.lookout.com/ja/settings にアクセスし、いずれかを無効にしてから続行してください。』

なる、エラーメッセージを吐いて、起動せず。
端末数とか、ライセンスで制限してあったっけ?とか思いながら調べてみるも、これと言って見つからず。
しばらく悩んだ後で、とりあえず後回しにする事にして、別の事を始める。

なので、実際に解決したのは、時系列では、もっと後の話なんだが…。
結局、先に Lookout をインストールしていた Nexus 7 が悪さをしていた。
と言うか、Nexus 7Lookout に登録されるデバイス名と、NW-F806 が登録しようとしたデバイス名が、同一だったので弾かれた。

で、解決法として、https://www.lookout.com/ja/settings に行って、Nexus 7 のデバイス名『Android』を、『Nexus 7』に”編集”して、設定タブを開いて、一番下のリンクを使って、”このデバイスで Lookout を無効に”してやってから、NW-F806Lookout を起動する。今度はきちんと起動した。

その後、『Nexus 7』を有効にしてやる。ついでに、NW-F806 のデバイス名も、適当に変更しとく。

取り合えず後回しというか、コーヒーでも一杯系をしてると、何故か解決策が思い浮かぶもんだな。先人の知恵だ。


音源は、せっかくだから FLAC で行こうって事で、試しに 1枚リッピングする。
選んだのは『アニメタル・マラソン』、理由はギャップレス再生のテスト用。このアルバムは、曲間の無音部分無しで最後まで曲が途切れず連続再生される。

ここは、PC側の話。
リッピング用のソフトは、SONY Media Go 。起動すると、適当に曲をインポートしてくれるんで、お好みで。後は、リッピング用に設定をちょっといじる。

ツール > ユーザー設定 > CD インポート
  • 新しいCDが… :チェック
  • トラックのインポートに… :FLAC
  • 転送先フォルダ :お好みで(私は、NASに)
それだけ設定して CD を放り込むと、簡単に FLAC で圧縮したアルバムが出来上がり。

出来た FLAC ファイルを、F806 の /mnt/sdcard/Music ディレクトリに、『アニメタル・マラソン』フォルダーごと放り込んでやる。(詳しい事は、別のエントリーで)

また、F806 に戻って。
W.ミュージック アプリを起動して、設定 > データベース更新 で、『アニメタル・マラソン』が認識される。

さて、再生してみる。FLAC でもギャップレス再生は大丈夫。曲間で途切れる事無く、問題なく連続して聞こえる。W.ミュージック アプリの他の機能も問題なく効果が有る。

まずは、FLAC でのギャップレス再生に問題が無いのを確認できたので、ここまで。


2012年11月3日土曜日

WALKMAN NW-F806 を買う

メジャーな DAP に新型が出ると、大して買う気も無いのに、一応店頭で試聴をしてしまう。

NW-Z1000 は、大きさが論外だったので、対象外。NW-A860 は、手持ちの NW-A850 (NW-A856) と比べて、特に、どうと言う違いも感じられなかったので、スルー。

一つ前の iPod は明らかに音が怪しいんで、対象外。新型 iPod は、未だ近所の電器屋に並んでないんで、未試聴。田舎なもんで…。

さて、NW-F800 。一聴して、かなり惹かれてしまった。デモに入っていた、アンジェラ・アキが、かなり艶っぽく聞こえて良い感じ。

ちょうど、NW-A856 に音源を転送するのがめんどくさくなっていた所なので(毎度の事で、PC にいちいちケーブルを繋ぐのが億劫になってきた)、Wi-Fi で LAN に繋げる NW-F800 なら、渡りに舟とばかりに、注文してしまった。


NW-F806 パッケージ
パッケージ。SONY的には水色が看板機なのかな

購入したのは、NW-F806 (32G) の黒モデル。

同梱品
同梱品

中身。毎度の事で、要らないケーブルやら、このままお蔵入りする付属インナーフォンやらが、いっぱい。お願いだから、そんなもの別売りか別パッケージにして、本体単体を安く売って…。同じシリーズを長く使えば使うほど、無駄な物が増えるのは、すごく嫌。

謎のパーツ
謎のパーツ

つうか、これは何?ドッキングステーション用のアジャスターかなんかか?

WM-PORTキャップ
WM-PORTキャップ

結局、役に立ったのは、WM-PORTキャップ、これだけ。これは、すばらしい。

NW-F806 と NW-A856
NW-F806 と NW-A856

左、NW-F806、右、NW-A856。一回りでかくなったが、ネックストラップを付けて、ぶら下げるには、許容範囲。


さて、取り合えず、NW-F806 をウォークマンとして使ってみる。
Android 端末としていじくらずに、DAP として、まずは音を聴きましょうと言う話。

PC 側の x-アプリは、既にアップデートしてあるので、そのままケーブルを繋いで、NW-F806 を認識させる。適当にアルバムを転送、プリインストールの楽曲を PC に退避。
付属のインナーフォンは、そのままお蔵入りさせて、常用している SONY XBA-3SL を繋いで聴く。イコライザーや、その他補正系は全て off。

私的リファレンスの、大西順子play, piano, play』を、F806 と、A856 で聴き比べてみる。以下、F806 の評価。


まず、全体の空気感、臨場感が良くなっている。
オーディオ評論的に、空気感、臨場感なんて言葉で表現しているが、個人的には、位相特性の優劣を表す言葉として使っているつもり。
自分でスピーカーの位相特性を調整した事が有れば判ると思うが、逆相で再生してスピーカーの位置を調整してやると、きっちり調整できたときには無指向な音になって、正相だと定位が良くなると言う、あれの話だ。

結果的に、 F806 では包まれる様な臨場感が増すと共に、定位も良くなっている。
音源の大きさが小さくなると同時に、その周囲に雰囲気みたいに漂った音が聞こえている感じ。A856 だと、もっと音像がぼやけた感じ。フィルターで言うと、Qが上がったと言うか…。言葉で伝えるのは、難しいね。


次。低域の締りが良い。低音がぼやけないんで、ベースの存在が、ピアノに埋もれない。A856 だと、どうしても、ピアノ、シンバルが浮いてきて、ベースが埋もれる。特に、弦を弾いた瞬間の音の違いが大きい。その周波数辺りの、アンプの駆動力、制動力が増している感じだ。音量が大きくなった訳じゃ無く、存在感が大きくなった感じ。


3番目、操作性。これは酷い。ちょっとどうかと思う。 A856 だと、手探りでアルバムの変更なんかも簡単にできたんだけど、F806 は、ひっぱりだして画面で操作しないと駄目。うーん、SmartWatch でも、買えってか?せっかく、Android 載せてるんだから、スマートフォン辺りからでも遠隔操作できる様にならんかね…。スマートフォンは、すぐに取り出せる様にして有るが、これは、ネックストラップで服の中にぶら下げるんで。


インナーフォンを、SONY MDR-NWN33S に変えて聴いてみる。
付属インナーフォンとネックストラップを一体化させた様な奴。本体ノイズキャンセル機能が使える(はず)。

ベースの低域がさらに出る。が、遅い低音。ボワーンとした感じ。こういう音は嫌いなんで BA にした。音の繋がりが悪いのか、楽器がバラバラに聞こえる。空気感が圧倒的に無い。A856 だと、さらに中低域がモリモリ出て、シンバルがピアノとベースに埋もれる。おじさんには辛い。

うーん、こっちで聴くと、A856 の方が低音モリモリに聴こえるな。XBA-3SL だと、F806 の方が低音聞こえるのに。何でだろ?


総評。XBA-3SL を繋いで、どノーマルで、ここまで音が出れば、もうこれ以上は要らんかも。と言うか、投資に見合った音質の改善が得られないだろうな。後、足りないとすれば重低音くらいだが、そいつはインナーフォンを変えるしか無いからなぁ、XBA-40